今回は2020年秋アニメの「魔女の旅々」3話の内容について考察していこうと思います。
魔女の旅旅は基本1話完結型で主人公のイレイナが人々と出会い旅をする物語ですが
3話は今までの明るく面白い内容と違って、報われないストーリー2本立てでした。
この記事では簡単にストーリーを説明した後に考察を紹介していきます。
アイキャッチ画像出典:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
花のように可憐な彼女
ストーリーの内容
イレイナは旅の途中、森を抜けると綺麗なお花畑が一面に広がっている景色を目にする
一面の花畑に心躍るイレイナに1人の女性を見つける。
その女性はイレイナが魔女であることを確認すると花束を渡し「この花を次行く国の人に渡して欲しい」とお願いをします。
それを引き受けたイレイナは、その花束を持ち次の街に入ろうとしますが検問の傭兵に強く引き止められてしまう。
実はイレイナが持っている花は、魔女でない人には毒であり人を惑わす力があると説明されます。
強く引き止めた傭兵の妹は行方不明になっており過敏になっていた。
翌日、旅に出る前に昨日見た花畑に戻るとなんと傭兵が禍々しい花にすがり妹を見つけたと幻覚を見て今にも取り込まれそうになっているのでした…
考察 最初に出会った女性は誰?
最初から救われないストーリーでしたね…
その後、イレイナは助ける事はせず無言で立ち去るのですが続々と花束を持った人が集まってくるシーンで終わります。
ここで気になるのはやはり最初の女性ですよね。
イレイナと女性の最初の会話で「この花畑には管理人はいない、花が好きだからここにいるだけ」と言っています。
でもその花には魔女でない人には毒である為、普通は近寄らないと考えられます。
そして花束をイレイナに託し色んな人に届けるようお願いをする。
はっきりとは描かれていませんが、最初に出会った女性はその花畑が自我をもって人に具現化したものでないかと思います。
これなら管理人はいない→自分自身が花畑だから。花が好きだからここにいる→その花畑から動けない。という裏付けが取れますね。
そしてイレイナが立ち去った後に続々と惑わされた人々が集まってくるシーン…(ちょっと怖い)
かなりの人数がいたため、この人たちを取り込むことで花畑が育ち一面に広がっていると考えられますね。
瓶詰めの幸せ
ストーリー内容
イレイナは瓶に幸せを詰め込む明るい少年のエミルと出会う。
エミルは自分の家の使用人であるニノが好きで、今度この瓶を開けて幸せを沢山見せてプレゼントしようと考えていました。
なりゆきでエミルの家に上がりご飯をご馳走になるイレイナでしたが
エミルは実は村長の息子で使用人と言っていたニノは奴隷であり村長に買われた存在であることを知ります。
途中ニノが皿を割ってしまい怒られるのですが、エミルは元気づけようと幸せを集めた瓶を開けニノに外の世界の人々が幸せにしている風景を見せます。
そしてイレイナはエミルの元を立ち去る途中
病気で動けなくなった彼女に元気づけようと、色んな外の世界を景色を複写して持ち帰り
彼女に見せたところかえって絶望してしまい、自害する物語を思い出すのでした。
考察 ニノはその後どうなった…
最後はっきりと描かないのが良いのか悪いのか…
ニノが見た幸せはお母さんと子ども、老夫婦、赤ちゃんが生まれたばかりの夫婦とまさに幸せそのもの。
しかしそれはニノの現状とは程遠いものでもあります。
全てを見た彼女は泣いてしまいますが、その涙は絶望から来た涙なのか?それともこんなにも幸せがある希望からきた涙なのか?
それを判断するのが最後のイレイナが立ち去るシーンなのですが、ニノは下を向きどこか心がここにないような表情になっています。
悪い方向で考えれば、この幸せは私には無理なものだと感じ絶望して自害を決意した表情だと思います。
しかしエミルは無邪気ながら本気でニノの事が好きで「ずっと幸せにする」とも言っており、またニノは普段から内気なので絶望とまではいっていない可能性もあります。
ニノはまだ年齢が若いので今後エミルと幸せになる未来は十分にあると思いますが、村長がそんな事を許すのかと言われるとどうか…
個人的にはイレイナが行ったあとにすぐ自害するという展開は無いと思っています…(というかそう思いたい)
まとめ
2話までは普通に面白かったのでこの展開は驚きましたね!
最後に今回のストーリーではおそらく伝えたかった事を置いて終わろうと思います。
『美しい花には、トゲがある』
誰かの為を思って行動した結果が必ずしも、
その人の幸せに変換されるとは限らない。
こんにちは、管理人の空井ゆうです!